胆石症

胆嚢とは

胆嚢は肝臓で作られた消化液である「胆汁」を十二指腸へと運ぶ「胆道系」の一部です。「胆管」から分岐する袋のような構造物で、胆汁を貯留したり濃縮したりします。

胆嚢

胆嚢に起こる病気は?

胆石症

胆嚢の中に石や泥が貯留します。普段は無症状ですが、「胆石発作」という激しい腹痛を発症することがあります。

胆石が胆管に転がり落ちると「総胆管結石」となります。

胆嚢炎

おもに胆石が原因でおこる胆嚢の炎症。発熱と腹痛があります。

胆嚢ポリープ

胆嚢の中にできるポリープ。10mm以上の大きさのポリープは「がん」の可能性があります。通常症状はありません。

胆嚢がん

胆嚢の中にできるがん。通常症状はありません。

どんな検査をするの?

血液検査

炎症の程度、黄疸の有無などを評価します。

CT・エコー

炎症の程度、ポリープやがんの可能性などを評価します。

ERCP

胆石が落ちて胆管・膵管に詰まっている場合は、先に消化器内科により内視鏡治療が必要になることもあります。

どんな治療をするの?

腹痛や発熱などの症状があったり、がんの疑いがある場合に治療を行います。

治療は胆嚢摘出術で、手術で胆嚢を取ります。

手術は、ほとんどの場合「腹腔鏡」で行います。きずが小さいので術後の回復が早く、痛みも少なくて済みます。

手術のきず

今まであった胆嚢がなくなっても大丈夫なの?

胆嚢が無くなるだけで肝臓・胆管は残りますので、胆汁の分泌・運搬には影響なく。消化の問題もありません。

 

外科のページへもどる