2024年度医療の質指標(QI) 掲載項目

2024年度医療の質指標(QI) 掲載項目

医療の質指標(QI) 掲載項目

1.平均在院日数

2.転倒・転落発生率

3.転倒・転落による損傷発生率

4.救急車・ホットライン応需率

1.平均在院日数

急性期病院として、患者さんに質の高い医療がいかに効率よく提供され、どれだけ患者さんの早期社会復帰を促進しているかを表す指標になります。

分子 月間在院延べ患者数

分母(年間新入院患者数+年間退院患者数)/2

入院をしたら、平均16日ほどで退院しているね。
無駄のない効果的な治療と、できるだけ短い入院期間の両立を目指しています。

2.転倒・転落発生率

医療現場で起こる転倒・転落事故の多くは、医療従事者が不在の時に発生しています。運動機能低下や健康障害、認知症や環境の変化、薬の副作用など原因も様々です。

分子 入院患者に発生した転倒・転落件数

分母 入院患者延べ数

患者個々で予防計画を立てて実践したり、カンファレンスなどで情報を共有しているよ。
医療安全委員会を設置し、事故発生の再発防止にも取り組んでいます。

3.転倒・転落による損傷発生率

転倒・転落の指標は、発生率と損傷率の両者を評価することに意味があります。発生率が少なくてもその中で損傷率が多い事例を分析したり、発生率を少なくすることで損傷率がどれだけ減ったかなど、比較をしながら検討をします。

分子 入院患者に発生した損傷レベル3a*以上の転倒・転落件数

分母 入院患者延べ数

*インシデント・アクシデント影響度分類  (独立行政法人地域医療機能推進機構 医療安全管理指針)

患者さんの転倒・転落事故による負傷は、ケガそのものだけでなく、入院期間が延長することで社会復帰を遅らせ、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)にまで影響を及ぼすんだ。

4.救急車・ホットライン応需率

救急車の受け入れ要請のうち、実際に受け入れた件数を割合で表したもので、救命医療の機能を測る指標です。

*折れ線グラフは、救急車を受け入れた件数

分子 救急車で来院した患者数

分母 救急車受け入れ要請人数

応需率の向上は救急部門だけでなく、入院を受け入れる病棟の体制や各診療科、内外部の職員などの協力から成り立っているんだ。
できるだけ多くの救急患者を受け入れられるよう、みんなで日々努めているよ。