1.緩和ケアの概要
緩和ケアとは、がんによるからだのつらさ、気持ちのつらさ、生活面でのつらさといった様々なつらさ(苦痛)をやわらげ、自分らしい生活をしていくことを支援します。つらさをやわらげるために、医師・看護師・薬剤師・心理師・栄養士・ソーシャワルワーカー・ボランティアなど多くのスタッフが一つのチームとしてサポートしています。
2.緩和ケアの入院の対象となる方
- 医師がこれ以上のがん治癒を望めないと判断した方
- 緩和ケア病棟での療養を本人、家族が理解されていること
- 理解された上で緩和ケア病棟での療養を希望されている方またはご家族が希望されている方。
3.主な設備
病状数16床(全室個室、個室使用料なし、トイレ、洗面付き、付き添いソファ)
設備:家族室、家族用シャワー室、介護浴室、談話室、庭園、キッチン
その他:入院セットの利用
4.緩和ケア病棟の入院費
- 緩和ケア病棟の入院費用は健康保険が適用されます。
- 治療の内容にかかわらず定額制(薬代、点滴等を含む)となっています。
5.緩和ケア病棟入院までの流れ
相談の対象となる方
1.がんと診断をされている方
2.緩和ケア病棟の入院を検討されている方
3.がんの治療中だが終末期に緩和ケアを受けたい方
4.がんの患者さんのご家族のサポート
※入院面談外来ですが、通院での緩和ケアを希望される方も対象です。
緩和ケア相談外来の予約
※緩和ケア相談外来は完全予約制です。
①052-654-2211(協立病院代表) にお電話いただき「緩和ケア予約」と伝えてください
電話対応時間:月曜日~金曜日(祝日除く) 朝9時半~16時
②電話は本人、家族、医療機関どなたでもかまいませんが、予約時に生年月日、連絡先、簡単な病状確認をさせていただきます
緩和外来日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
11:00 | × | 〇 | × |
13:30 | 〇 | × | 〇 |
14:15 | 〇 | × | 〇 |
③予約日が決まりましたら、下記書類(患者情報書)をファックスしてください。
ファクス番号:052-654-2155
患者情報書を確認した上で、緩和ケア相談外来予約票を送ります。患者情報書はこちら
※本人、家族などご家庭からの予約でファクスがない場合は情報書のファックス不要です。
緩和ケア相談外来受診
【相談当日準備していだたきたいもの】 ・ファックスで受け取った予約票 ・病気の経過、患者情報提供書、血液検査結果、CTなど画像 ・相談料:5,500円(保険診療ではありません。本人が来院した場合も費用は同じです) |
※緩和ケア相談は、家族のみでの来院でもかまいません。
※予約時間の15分前までには1階中央受付で受付を済ませてください。
①面談:病状確認、入院時期の判定(医師・看護師)(15分程度)
②緩和ケア病棟案内、入院までの説明(看護師)(15分)
緩和ケア病棟入院
①緩和ケア病棟相談外来で入院予約となった方は部屋の準備ができ次第連絡させていだたきます。
②相談外来で仮予約となった方は、入院を希望された時点で入院をお受けします。ただし、部屋の空きがない場合は、数日お待たせすることもあります。
③緊急入院も対応します。夜間や休日、緩和ケア病棟の部屋の空きがない場合は一般病棟での入院となります
※その他、緩和ケア相談外来を受けていただいた方で外来でのフォローを希望の方は外来での緩和ケアを行います。
【緩和ケア病棟入院後の生活】 ・可能な限り、患者本人の希望に合わせて1日をすごしていただきます。 ・面会制限はしておりません(時間、年齢不問)、ペットの面会も可能です ・家族の付き添いも可能です ・外出や外泊も可能です ・在宅療養にむけての支援を行います |

6.よくあるご質問
①緩和ケア病棟での治療やケアについて
→痛みや呼吸困難などの症状緩和を行います。医療用麻薬、点滴、酸素治療、胸水穿刺、腹水穿刺など
心理面のサポートについても医師、看護師だけでなく他職種と連携します。臨床心理士のカウンセリングも行っています。
②緩和ケア病棟の入院期間について
→平均入院期間は1ヶ月ほどです。入院期間は2ヶ月を超えて長期になる場合は退院調整をさせてもらう場合があります。
③緩和ケア相談前の見学
これから緩和ケア病棟での入院を検討したい方 病棟案内を行っています。
事前予約制 (月曜日~金曜日 午後のみ16時まで)
7.医療関係者の見学・研修の受け入れ
緩和ケア病棟では地域の医療従事書(医師、看護師、薬剤師、心理士、ケアマネージャーなど)を対象とした緩和ケア研修の受け入れをおこなっています。
詳しくはこちらをご覧ください。